以前の記事ではトロントで犬と暮らす上でのルールについてまとめました。
今回はトロントでの犬暮らしで気をつけたいことについてのお話です。
- これから・将来的にトロントで犬を迎えたい方へ
- 現在トロントで犬と暮らしている方へ
- いずれトロントへ来てみたい方へ
- 野生動物は犬がいなくても要注意
なまとめになっています。
野生動物との接触に気をつけよう
都心部でも野生動物がめっちゃいる
トロントにはたくさんの野生動物が生息しています。
特に市街地は熊などの大型捕食者がいない上、ゴミ箱や公園のベンチ下から食べ物を調達できるので動物にとって生存競争が楽なんですね。
- リス、ネズミ、ウサギなどの小動物
- 繁殖期になると攻撃的になる小鳥類
- カナダガン、七面鳥、猛禽などの大型鳥類
- アライグマ
- スカンク
- コヨーテ
- 狐
田舎へ行くと鹿や熊なども。
リスやアライグマはどこでも見ますし、アライグマはよく空港や銀行に進入してニュースになっています。
狐は昨年ビーチに巣を作って話題になりました。スカンクは臭いので近くにいるのがわかります。
コヨーテは線路や墓地、川沿い、公園でよく見られ、夜になると食べ物を探して街中をうろうろしています。
また意外と鳥類は凶暴で、七面鳥やカナダガンは襲ってくるので近づかない方がいいでしょう。けっこう大きいので間近で見ると怖いですよ。
襲われるので犬を外で一人にしないこと
以前裏庭に一人でいた犬がコヨーテに襲われ、食べられてしまった事件が起きました。
Toronto warns pet owners not to leave animals alone outside after coyotes kill two dogs https://t.co/f6jAbNf8Pn
— 阿賀之上 (@wanbira) February 8, 2021
コヨーテは通常臆病で警戒心が強くあまり人間に近づかないイメージがありますが、小型犬の場合はたとえリードつきでかいぬしが近くにいても近づいてきた映像も残っていますし、件数は少ないですが人間が噛まれた事もあるそうです。
これはコヨーテに餌付けをする困った人たちがいて、コヨーテが人間を怖がらなくなっているためとも言われています。野生動物に餌付け、ダメ絶対。
犬を襲う動物はコヨーテだけでなく、小型犬などはアライグマの敵ではありません。
猛禽類に拐われる可能性もある事から、超小型犬は特に注意が必要です。
野生動物は病気を持っているかもしれない
最も驚異的なものが狂犬病ですね。
これはコウモリが有名ですが、どの動物も持っているかもしれないものです。
最近ではハイパークで保護されたスカンクが犬ジステンパーを持っていたとの事。
The fatal virus is quite common in Toronto, especially in the area of High Park, and is incredibly contagious to wild animals and dogs.
出典:blogto.com
翻訳▶︎致命的なウイルスはトロント、特にハイパークの地域で非常に一般的であり、野生動物や犬に非常に伝染します。
犬の誘拐に注意しよう
現在コロナ禍の影響でリモートワークが進み、犬を迎える家庭が増えました。
犬の需要が増えた結果、シェルターの犬がすべて新しいお家に行けたのは良い事ですが、各国で犬の盗難が相次いでいます。
トロントでは小売店の前に繋がれて待たされている犬をよく見かけます。
バス、TTC、地下鉄と公共交通機関を犬連れで利用できるため犬とお出かけする人が多く、店先にリードフックや飲み水用のボウルを置いているお店も多いためです。
そういう文化は素晴らしいのですが、小型犬や人懐こい子ならサッと連れ拐われてしまいそうです。
被害に遭うのは小型犬ばかりではなく、ハスキーが連れ拐われた事件もありました。
繋ぎ待たせはおすすめしませんが、どうしても繋いで待たせるのであればガラス張りで店内から犬の様子が見れるお店だけにしておいた方が良さそうです。
なお日本での場合は、私は繋ぎ待たせ絶対反対です。
日本では繋がれている犬に勝手に触る人、子供だけで触らせにくる親、勝手に食べ物を与える人などが多く、盗難以外のトラブルにも繋がりやすいため。
こういった困った人はトロントではゼロではないかもしれませんが、私が見る限りでは日本よりも格段に少ないです。
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悪意を持っている人間がいる
上でも書きましたが、トロントを歩いていると店先に犬用の水飲みボウルを見る事が多いと思います。
お店の人の親切な心遣いはありがたいですし、地域の人々と犬が調和しているんだなと嬉しくなりますね。
が、その善意の水飲みボウルに毒を入れる悪人が存在するのです。
また数年前には公園やドッグパークの木の周りに毒入りのピーナッツの殻を撒いた悪人もいました。
こういった悪意から犬たちを守るために、ご近所同士で情報交換をしたりローカルニュースのチェックを欠かさずやっていきましょう。
季節で気をつけたいこと
夏は熱中症と肉球の火傷
カナダの夏は湿度が低く、カラッとして気温も低めのイメージがありますね。
それでも30℃前後になる真夏日もありますし、蒸す日もありますので熱中症や脱水症状に気をつけましょう。
カナダは日本よりも日光が強く、気温が低い日でも陽に当たった場所がじりじりと熱くなる位です。
地面は肉球が火傷するほど熱くなりますし、地面からの照り返しを受けやすい犬にとっては高体温になりやすく危険といえます。
うちは黒犬なので、春でも日差しが強い日は被毛が凄く熱くなります。なのでなるべく太陽の高い時間ではなく、日陰が伸びてきてから出かける様にしています。
熱中症と脱水症状についてはこちらの記事もどうぞ▼
冬は路面に撒かれる塩剤
雪が降ると路面の凍結を防ぐ為、融雪剤・凍結防止剤がかなり豪快にまかれます。
融雪剤の主成分は塩化カルシウム、凍結防止剤の主成分は塩化ナトリウムですが、これらは犬の足の裏についたり、犬がそれを舐めたりすると危険です。
皮膚や肉球についてしまうと皮膚がただれたり、皮が剥がれたりします。誤って摂取してしまった場合、胃や腸の粘膜を刺激し嘔吐や下痢を引き起こします。ペットが直接的に凍結防止剤を摂取することはなくとも、お散歩などで肉球についた凍結防止剤を舐めてしまうことで中毒症状を起こすこともある為、注意が必要です。出典:博多犬猫医療センターHPより
コンドミニアムなど住宅の周りは法律上、真っ白になるほど融雪剤・凍結防止剤がまかれるので、靴は必須アイテムです。
人間も日本から持ってきたブーツはすぐダメになるので、雪国仕様のガチスノーブーツを買いましょう!!
犬は前足と後ろ足でサイズが違うため、2足セットで売られている靴もあります。
靴を買う際はしっかり測って購入しましょう。
風船タイプのPAWSは足首部分がぴったりするので、一箱買えば前後とも履けると思います。
うちの犬が実際履いてみた3種類の靴のレビューはこちら▼
拾い食いに注意!
下を見なければとっても素敵なトロントのダウンタウン。
下を見るとたくさんの食べ物のゴミや放置う○ちが落ちています。
チキン、りんごの芯、ピザ、ピザ、ピザ!Qween St、お前は本当にきったない道だよ!!
ピザ、タコスなどファストフード▶︎遭遇率
大きな通りや公園のベンチ付近によく落ちています。もったいない。
フライドチキンの骨▶︎遭遇率
こいつもそこらじゅうにいる。喉に刺さるので要注意!
果物・野菜▶︎遭遇率
かじりかけのリンゴやみかんの皮が多め。人参やセロリなんかも。
ガム▶︎遭遇率
もちろん食べ終わったやつです。地面に吐き出すのが主流なんでしょうか。
キシリトールが含まれるので危険ですね。
街に食べ物が落ちていすぎて、日本からこちらへ初めてきた時にとても驚きました。
食べ物は買った瞬間から食う、なんならレジ通す前から食う、店の前のベンチや公園で食う文化も影響していそうです(おおらかで良い点でもありますが)
ホールピザなど大物を歩きながら食べている人もいる位なので、うっかり落とす人も多いんでしょうね〜みんな、落ち着いて食べて(笑)
また街中のゴミ箱からリスやアライグマが食べ残しを引っ張り出してしまうのも原因の一つかと思います。アライグマって全部食べずに食べ残しを捨てるんですよね…全部食べろや。
とにかく日本の10倍は食べ物のゴミが落ちているので、環境が悪すぎます。ずっとヘッドホルダーを着けられている子を見るのもなんだか納得してしまいます。
かいぬしさんは気をつけましょうね!
まとめ
そんな感じで、トロントで犬と暮らす上で気をつけたい事について書いてみました。
- 野生動物との接触
- 犬の誘拐
- 夏は熱中症や火傷、冬は塩剤
- 大量の食べ物のゴミ
どれも犬の命に関わってきますので、しっかり注意していきましょう!
それでは、よい犬暮らしを!