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犬暮らしはご近所に迷惑をかけず調和したい

犬と暮らしながらご近所に迷惑をかけない、調和する為にできること
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いつもご観覧ありがとうございます!今回は犬と暮らす上でのマナーというか、ご近所さんに笑顔でいい子ね〜かわいいね〜と言ってもらう為にこんなふうにしてきたよという事を書きたいと思います。

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苦手な人にも犬がいてもいいよと思ってもらいたい

迷惑をかけない犬に優しい犬育てがしたい

うちは人口多めの都市型集合住宅暮らしです。人口が少ない(人が出歩いていない)実家で暮らしていた頃よりも、犬が苦手な人に対して気をつかう必要があります。

一口に犬が苦手といってもアレルギーがあったり、宗教的にダメだったり、狂犬病のある国から来たから犬が怖いという人まで様々です。

うんちを拾うとか、排泄させてはいけない場所には入らないとか、外でブラッシングしないとか、そういう常識的なポイントは大前提ですが、今回はもう一歩踏み込んだ内容かも。

いわゆる「周りにご迷惑をかけない様に過ごす」ために心掛けてきた事の中からいくつか紹介します。

超大型犬だからこそ、強制や罰を使わないトレーニングを

嫌悪刺激を使わないしつけなら、身を守る必要がないので噛まない犬になれる

嫌悪刺激を使う事で地域の皆さんを危険にさらす事になる

ネットを見ているとまだまだ「大きい犬だから厳しくしつける」が多い様に見える日本ですが、実は嫌悪刺激を使って厳しくしつけるほど、危険度が上がります。

嫌悪刺激は明らかな体罰だけではなく、リーシュで首に合図を出すなども含まれます。詳しくはこちらもどうぞ↓

デメリットだらけの罰をつかうしつけにおさらばしよう
犬のしつけでやってはいけない事を考える。新しいしつけの時代へ罰を使うしつけはデメリットがたくさん!良い事ひとつないという理由をまとめました。体罰を使う業者を避けるためのヒントも。...

嫌悪刺激を使うことは自分のモラルに反するから単純にやりたくないし、犬の福祉を損なうし、大抵のことは環境設定犬満たし正の強化で解決するので私はやらないのですが、

ここでは嫌悪刺激を使う事によってなぜ危険度が上がるのかのお話をします。

古典的条件づけが起こり、身を守る必要がでてくる
  • 痛みや不安が脳の中で「その時の場所、状況、まわりにいた人や犬や物」とペアリングし、脳が危険と判断する
  • 例)人に飛びつかせない為にリードショック→その人がいる時にかいぬしから痛みが与えられる
  • 闘う→その人を見たら身を守らなければいけないから吠えて追い払う必要・攻撃が必要になる
  • 逃げる→その痛みが起こる場所に行くたび不安になる・走って逃げようと暴れる
  • 固まる→身を固くして動けなくなる
  • →助けてくれない嫌なことする役に立たないかいぬし
  • →犬は自力で逃げるか闘うか固まるかをしなければならない

これは「嫌なことすると噛むわんよ!」と犬が怒って考えているのではなく、「脳が個体を生き残らせる為に」無意識に起こる学習です

人間も、危ない目にあった場所を避けたり、嫌なことをしてくる相手に先手を打って戦ったりしますね

痛みと不安しか与えられないので学習性無力感に追い込まれ大人しくなる場合もあり、従順になったと勘違いされます

尻尾を振って懐く・なだめる・媚を売るという防衛反応もあり、一見「厳しくしても良い関係が築けるじゃないか」「厳しい愛情が伝わった」と見えてしまいますが、これはDV・セクハラ・パワハラ・家庭内虐待・ブラック企業などと同じ構図で非常に不健全です

嫌悪刺激を使うしつけは、愛犬を加害者にしてしまうかもしれないばかりか、呼び戻しが弱くなって迷子にさせてしまったり、地域の方々をも危険に晒す可能性があるという事です。

プロング=しっかり躾けているとは見てもらえない

大型犬にプロングカラーやチョークチェーンをつけていると「犬を守るため」「しっかり管理している」とか「ちゃんと躾けているから安心だ」というふうに見る人もまだまだいますね。

だけど上で書いた通り、プロングやチョークをつけて日常的にショックやコレクションを受けているという事は、その子の脳は今まで幾度も古典的条件づけによって不安感じるもの・追い払う必要があるもの・戦わなければならないものを学習して来ている可能性が高いです。

嫌悪刺激を避ける為にずっと我慢していたとしても、いつ限界が来るかは脳次第

また、トロントの様にプロングやチョークを使ってはいけない市ではもちろん「しっかりしてるね」とは見てもらえないでしょう。単純に首が痛そうで可哀想もあるけど、プロングをしている=しつけ教室に行かなかったんだな、みたいな雰囲気。

あが

近所のパピー教室ではハーネスで来る様に言われます

私の近所ではお散歩中にお互い道を譲りますが、プロングユーザーはより一層避けられる傾向があります。

エレベーターやロビーでは「あの子から離れようね・先に行ってもらおうね」といった感じで、もっとはっきり「安全なトレーニングをしていないから危ないかもしれない」という人もいます。

スリップリードで犬を吊り上げたり酷い扱いをする有名なトレーナーがトロントに来てイベントをする際は騒動になりました。

ニュースで取り上げられ、はっきりと地域住民を危険にさらすと言われました。

残念ながらトロントではイベントが決行されてしまいましたが、反対署名が集まりイベントがBANされている都市もあります。

プロングやチョーク、スリップリードなどをやめたいけど事情があって使わざるを得ない人もいます。

うちの近所でも以前、かいぬしさんが怪我をして「いつもはハーネスなの、今日は誰も頼める人がいなくてプロングなの」という方がいました。

使いたくないけど事情がある人もいる、罰を使わないトレーナーさんの順番待ちをしている人もいる事は頭に留めておきたいですね。

愛犬と地域の方々両方に安心安全を感じてもらう為に

健康管理+環境設定+犬満たしエンリッチメント+教える時は正の強化で教える、ポジティブトレーニングがおすすめです。

犬も不安や恐怖のない学習ができるし、かいぬし側も叱るストレスから解放され、地域の方々にもメリットがあります。

例えばこんな良いこと
  • プロングなどいかつい犬具ではなくハーネスでいけるので、犬も楽だし周りには柔らかい印象を与える
  • 不安、恐怖、痛みの経験を積んでいない犬はよその人を見ても穏やかでいられる
  • 吠えかかってこない、噛もうとしない犬が増えれば地域の方々も安心していられる
  • 若いうちはわちゃわちゃでも、穏やかで自信のある犬に育つのを見る経験が増えれば、若犬に対して寛容な人が増える
  • 強制拘束されてない犬を見る機会が増え、犬は匂いを嗅ぐのが普通である事など、犬という生き物への理解が広がるといいな〜

ポジティブトレーニングを理解する為に必要な事、必須となるボディランゲージの事、プロトレーナーの探し方などはこちらに書いてます↓

持続可能な力を使わない犬育て
力を使わない犬育て!持続可能な接し方を選んで幸せに叱らないしつけは、犬をほったらかしにする事じゃないよ。...

普段からポジティブトレーニングをしていれば、地域の共有部分でも応用が効く様になります。

ハンドターゲットはその一例です↓

エレベーターなど共有部分でのハンドターゲット

犬のしつけトリックカンタンなハンドターゲット

例えばうちでは毎日エレベーターを利用するのですが、周りによその人がいて並んでいる時は私のすぐそばにいて欲しい→乗ったら壁ぎわまで来てほしいわけです。

こんな感じで↓

私たち以外に誰もいない時は別に気を散らしてうろうろしていても構いません、むしろ誰もいない時に犬が自由に自分のペースその場所を調べて「ここは安全でどうってことない場所だ」と思える事は重要です。

が、他の利用者さんがいる時はその方々を怖がらせたりしない様にしたいですよね。もしかしたらアレルギーがあるかもしれませんし。

ハンドターゲットで犬を誘導する事を普段から練習しておくと、リードで無理やり引っ張らなくて済むし、こういう時に犬に協力してもらえる様になるのでおすすめです。

ハンドターゲットとは

広げた掌に犬の鼻をつけてもらうトリック

覚えるのが簡単でいろんな場所で練習しやすく、使い勝手が良い

なぜ声の合図ではなくハンドターゲットなの?

その子がその環境で平気でいられて、声の合図でも全然できますよ〜という場合は声の合図でいいと思います!

ハンドターゲットの手物理的刺激なのでは声だけよりも犬にとってわかりやすい合図になります。

こんな場所では声の合図だけだと伝わりにくいかも
  • よその人がいたりおしゃべりが聞こえる
  • よその犬が同じ空間にいる
  • 車や自転車が見える
  • 電車やスケボーなどの音が聞こえる

👆これらは気を散らす刺激になりやすいです。

声だけだとわかりづらい環境で、ハンドターゲットの手が出てきたら犬にとってわかりやすいです

あが

犬に見える様に手を出してあげましょう!

かえで

手に向かって行けばいいわんね!知ってるわん!

その子が怖がる刺激がある場合は、ハンドターゲットをやれる環境ではないのですみやかにその場を離れましょう

恐怖や不安な状況では学習はうまく進みませんし、まずは犬を助ける事が最優先となります

もちろん、ハンドターゲットを確実な合図にする為には正の強化を使った楽しい練習が必要です

自力では難しい場合は、CPDT-KA、KPA-CTP、JDBA、RPTM Goldなどの認可称号を持つトレーナーさんやR+を謳っているトレーナーさんに教えてもらいましょう

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犬と歩く時は、道のゆずりあい

犬の散歩は道の譲り合い

うちの地域では犬の散歩中、知らない犬同士はお互いに道を譲り合う感じになっています。たまに挨拶したがるかいぬしさんもいますが、SNSを見ていると日本よりは少ないみたいです。

知らない犬同士オンリードで無理に挨拶をしてトラブルになるのを避けるためだと思います。犬友達同士は挨拶したり遊んだりしてます。

オンリードで知らない犬同士の挨拶をしない方がいい理由についてはこちらをどうぞ↓

お散歩中は基本挨拶NG,上手なスルーの練習法
お散歩中に知らない犬と挨拶させなくて良い理由&上手なスルーのヒント犬の散歩中によその犬と挨拶するのがなぜ危険なのかまとめました。上手なすれ違い方のヒントも載せています。...

また犬だけでなく、ベビーカーや幼児やお年寄りが来ても道を譲ります。あちらよりもこちらの方が身軽で素早くよける事ができるので。

ここでもハンドターゲットが使えますし、おいででもいいし、こういう時だけ限定的に短距離のヒールウォークをしてもいいと思います。

かえで

そのうち向こうから来るひと達が合図になって自分で避ける様になるわん!

うまうまよろしく!

こちらのサイトでは、反応的な犬のお散歩について無料のオンラインコースで学べます。※PRではありません

こんなふうに避けるといいよ、という歩き方を学べるので反応的でない犬のかいぬしさんにもおすすめです。

英語ですがスマホやPCの翻訳機能で読めますし、自習コースなので英語が苦手でも気楽に受けられます。

エンリッチメントコースや犬と子供コースもおすすめ!

The Instinct online school, leash reactive dog コース

そんな感じで、今回は犬暮らしでご近所さんと調和する為に心がけることと実際にしてきた事をまとめてみました。

あが

それでは、よい犬暮らしを!

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