いつもお読みいただきありがとうございます!
以前お留守番についての記事を書きましたが、今回はお留守番にもつながってくるハウストレーニングについてまとめていこうと思います。
- ハウストレーニングってした方がいいの?
- 大変じゃないトレーニング方法が知りたい
- 犬を無理やりハウスにぶちこみたくない
- 自分でトレーニングできるか不安だ
- うちの犬はハウス嫌がるよ…
…などなど、そんな悩みをかかえた飼い主さんへのヒント記事です。
ハウスのしつけは犬のストレスを軽減するためのもの
犬と暮らしていると、ケージやクレートに入ってもらわなければいけない機会がけっこう出てきます。
- 病気や怪我などで入院する時
- 災害が起きて同行避難する時
- 乗り物での移動時
- 施工工事などで業者に来てもらう時
- サークルやケージでお留守番してほしい
ケージやクレートに入る事に慣れていないのに、無理やり入れてしまうと犬はショックを受け、出して出してと騒いでしまったりとストレスがかかってしまいます。
無理強いしてしまうと強いストレスから下痢など体調を崩したり、かいぬしさんとの信頼関係にヒビが入ってしまう事も。
ケージやクレートが嫌なものになってしまい、意地でも入らなくなってしまったら困りますよね。
特に嫌がる大型犬を力尽くでハウスさせるなんて無理ですし、嫌がっている時点でやりたくないですよね。
しかしハウスがストレスなくできるとサークルでのお留守番や、1〜2時間程度の短時間のお留守番ならクレートで寝て過ごす事もできる様になっていきます。
今までお留守番が苦手だった子も、ハウストレーニングを経てハウスの中なら安心して待っていられるよ!となれば幸せですよね。
うちの建物では年に何回か、火災報知器やエアコンフィルターの交換で管理会社さんが室内に入ってくるイベントがあるので、そういう時は事前に
【○月○日○時から○時まで あなたのペットをケージに入れておいてください】
と通達がきます。もちろん外に連れ出してもOKですが家にいる時に管理者さんが廻ってきたら、玄関を開ける前にハウスしてもらいます。
ハウストレーニングを楽して達成するには
犬のしつけやトレーニングというと難しそう、厳しく根気良く!と感じる方も多いかと思いますが…
実は、ハウストレーニングは長期間使う事がわかっていれさえすれば、楽して達成する事ができるトレーニングです。
もちろん厳しくするとか、出さずに無視するとかはする必要ありません!(というかしてはいけない)
かいぬしさんも犬も楽をするには▶︎ハウスに嫌な印象をつけてしまわない事が大切
では実際にハウストレーニングをする前に、どんなふうに考えたらかいぬしさんも犬も楽ができるかを見てみましょう。
ハウストレーニングの考え方と準備
どんなトレーニングも、スモールステップで無理をしないハズバンダリートレーニングを基礎に考えるといいです。
- ハウスに良い印象を結びつける=褒められる、おやつをもらえる場所
- ハウスはリラックスできる安心安全の場所だと思える様にする
- 犬もかいぬしさんも楽をするためには、強制や焦りは禁物!
- かいぬしさんが犬をハウスに入れるのではなく、犬に自由に出入りさせる
- 毎日すこしずつ、ゆっくり達成できれば良いという気持ちで
おやつはたくさん使うので肥満防止の為に小さいものや、柔らかくてナイフで切れるもの、小さくちぎれるものを用意しましょう。
▼こういうセミモイストタイプのおやつを小さく切って使います。これはタンパク質がダックでアレルギーも起きにくくていいですね。
ハウストレーニングでやってはいけない事は
どんなトレーニングをするにもスモールステップで無理なく行う事が大切です。
下のような▼やっちゃダメなやつをやってしまうと、犬にとってハウスが嫌なもの、怖いものになってしまうので注意が必要です。
- リードで引いたりお尻をおしたりして無理やり入れる▶︎犬が自分から入るまで待ちましょう。
- 初回からいきなり扉を閉めてしまう▶︎初回は入るだけでヨシ!
- 初回からいきなり長時間一人にする▶︎序盤では一人で過ごさせる事は考えなくて大丈夫です。
- 犬が「こわい!出して!」と騒ぐまで閉じ込めておく▶︎扉を閉める練習はもっと後です。序盤ではいつでも出られる様に扉を開けておきます。
- 犬が騒いでから出してあげる▶︎騒いだら出られるという成功体験▶︎騒ぐ様になります。
- ハウスを罰として使う▶︎ハウスに嫌な体験が結びつけられてしまいます。
成犬からでも大丈夫!ハウストレーニングのやり方
ざっくりとしたトレーニングの流れはこんな感じです。
- ハウスに良い印象がつく様に紹介する
- ハウスのキュー(かけごえ)をつける
- ハウスに入っている時間を長くしていく
- 扉を閉める練習をする
この流れを基本にして、犬の様子を見ながら毎日少しずつトレーニングを進めていきます。
ではステップ順に詳しく説明していきますね▼
Step1ハウスに良い印象がつく様に紹介する
扉は開けたまま
- ご飯をハウスの中で食べさせる
- 1日のうちに何度か、ハウス内におやつをまいておく
- ハウスが部屋の中にあっても平気、中に入っても平気になれる様に
ハウスへのおやつまきでは、犬が自分の意思で自由にハウスを出入りできる様にしておきます。
犬がハウスの外にいる時など、かいぬしさんが今ハウストレーニングをやろうかな、と思ったらサッとハウスにおやつを数粒まくだけです。
あとはチラチラと横目で確認しつつ、犬がハウスに入っておやつを食べればOK!
犬がハウスにあまりにも興味がない/ハウスを警戒している/すでにハウスが嫌いな場合
あえてハウスの扉を閉めたままグレードの高いおやつを入れます。(犬は入れずにおやつだけ入れた状態です)
あっ、いつもと違う美味しそうなおやつがハウスの中にあるね!と犬が気づいて開けて!となったら扉を開けてあげます。
かいぬしさんに扉を開けてもらっておやつを食べた!という成功体験で、ハウスに良い印象をつけましょう。
Step2「ハウス」のキュー(掛け声)をつける
扉は開けたまま
- Step1をやりながら、犬がハウスに入る瞬間に優しく「ハウス」と声をかけ、入ってくれたら「Good」や「いいこ」と声かけしてトリーツ
- これを数日続けてみて、「ハウス」の声かけで入れるかやってみます
- 一回5分程度のトレーニングゲームにしてもOK
- 犬が出てくる時に「おいで(カム)」や「アウト」などのキューを声かけすると、それも合わせて覚えてくれますよ♪
できなくても焦らずに。タイミングが正確ならできる様になるので大丈夫!
Step3ハウスに入っている時間を長くしていく
扉は開けたまま
- コングなど知育玩具に食べ物を詰めて、ハウスの中で食べさせます
- Step1〜2と並行して行っても大丈夫です
知育玩具で疲れてそのままハウスで寝る体験ができると最高です!
知育玩具は簡単に破壊できないもの・犬の口より大きいものを選びましょう。
破壊や誤飲を防ぐためにもハウスの中に入れっぱなしにせず、頃合いをみて回収しましょう。
Step4扉を閉める練習をする
ここで初めて扉を使います
- 犬がハウスの中でおやつを食べている時に、少しだけ扉を動かす(まだ閉めない)
- 犬が気にしていない様なら、ゆっくり静かに一瞬だけ扉を閉めてすぐ開けてトリーツ
- 2を何度か行い、段階的に扉を閉めている時間をだんだん長くしていく。扉を閉める時間を長くする段階では、扉越しや壁に空いている穴からトリーツを入れてあげる
扉を閉める時は「ガチャン!」と大きな音が鳴らない様に、静かに閉めましょう。
大きな音にびっくりしてパニックになったり、一気にハウスが怖くなってしまう事を防ぐためです。
何ヶ月かかってもいいんだよ位の気持ちで
犬の性格や気質は本当に十犬十色なので、はやくハウスできる様になる子もいれば、なかなかできないという子もいます。
子犬は比較的早い段階でハウストレーニングが完了するかもしれませんし、成犬になって外飼育から完全室内飼育に切り替えた子などはなかなか進みが遅いかもしれません。
時間はかかりますが、かいぬしさんが焦らずに進めていく事で、犬が騒いだり噛んだりする事なく楽ちんにトレーニングする事ができます。
叱ったり、無理やりハウスにぶちこんだりしなければ、楽してハウスを覚えられますので、是非やってみてください!