前回はお留守番におすすめのおもちゃについて書きました。
今回はそもそもお留守番はどのくらいの時間できるのか+お留守番を安全に過ごさせる為の方法についてまとめていきます。
- 子犬を迎えたいのでいつから・どの位お留守番できるか気になる
- 犬を置いて出かける時の対策を知りたい
- お留守番中の犬が心配
なかいぬしさんへのヒント集です。
子犬のお留守番はいつからできるのか問題
月齢から1引いた時間位までの短時間お留守番練習を
子犬期はご飯を1日3〜4回にわけてあげたり、排泄の回数も多い為、成犬と同じ様な長時間のお留守番は厳しいです。
子犬の排泄時間のめやす
- 生後2ヶ月まで…1〜2時間
- 生後3ヶ月ころ…3時間程度
- 生後4ヶ月ころ…4時間程度
これは子犬が排泄を我慢できる限界の時間と言われていますが、あくまで目安です。
▲この排泄時間を目安としてお留守番の練習をすると、ギリギリまで我慢させて失敗の経験を積ませてしまうより、排泄時間から1時間程度引いて無理なく練習させるのが無難です。
つまり生後2ヶ月代までは1時間程度の練習、生後3ヶ月からは2時間程度の練習が適しているでしょう。
とはいえ生後7ヶ月を過ぎたら6時間、8ヶ月を過ぎたら7時間の長時間お留守番が無事にこなせるわけではありませんので、できれば2〜3時間ごとに誰かが帰ってくる様にするなど調整する事をおすすめします。
また生後2ヶ月〜3ヶ月期はトイレトレーニングも行いたい期間であるため、一人で長時間留守番をさせてしまうとトレーニングが難しくなる場合もあります。
特に大型犬や超大型犬の子犬は子犬といえどおしっこの量が多く、小型犬の様に一枚のトイレシートで数回分足りるという事が難しいです。
お留守番練習+ペットシッターさんやデイケアで社会化も
家族の協力が難しい場合はまっとうな飼育経験のある友人や、評判の良いペットシッターさんに来てもらいましょう。
丁度子犬の社会化期にあたる2ヶ月〜3ヶ月期に家族以外の人にお世話をしてもらうのはとても良い経験になります。
デイケア(預かり保育)を利用するのであれば、最初はかいぬしさんと一緒に訪問できたり短時間トライアルから始められる施設が良いですね。
デイケアによっては子犬だけのコースや、成犬も一緒のためワクチン未終了だと入れないコース、避妊去勢手術を受けていないと入れないコースなど様々なので事前に確認しましょう。
- 短時間のお留守番練習▶︎人間がいない環境に慣れる
- シッターさんや友人の協力▶︎家族以外の人間に慣れる
- デイケアで犬の保育園▶︎犬同士のやりとりやシェア精神を育む
子犬のお留守番練習はサークルやケージで
子犬期は好奇心旺盛でなんでも口に入れたり、高いところや狭いところに侵入して確かめようとします。
誤飲を避ける為にはいきなりフリーでお留守番練習をさせず、サークルやケージなどの居場所を作りましょう。
▼超小型犬〜小型犬の子犬であればこのタイプでも良いかもしれません。買い替えになったり使わなくなったりしても、収納ボックスとしても使えます。
ただコネクターを齧ってしまわないかだけよく見てあげてください。
サークルに入る練習+短時間のお留守番練習にとどめておく事で、その辺も観察できるかと思います。
▼我が家ではこのタイプのケージを使っています。一番大きいサイズなら子犬にとってはけっこう余裕がありますし、成犬になってもハウスとして使えるので買ってよかった品の一つです。
▼サークルは広く使えるので、お留守番でなくとも小さなお子さんとの居住区を分けたりするのにも役に立ちます。
サークルやケージを使った上で、脱走された時の対策として誤飲しそうな物やケーブル類は犬から届かない様にしておきます。
またサークルやケージに入れられた時に叫んだりストレスフルになってしまわないよう、「ハウストレーニング」も行いましょう。
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成犬のお留守番は何時間が限界か問題
犬はもともと単独行動の動物ではないため、長時間ひとりで過ごさせるのは犬の性質に反するものと言われています。
少し古いですがこんな研究結果があります▼
2001〜2013年 クイーンズランド大学研究チームより
研究内容
遺伝要因と環境要因が犬の問題行動におよぼす影響参加頭数
7,858頭研究結果
犬種、性別、避妊去勢手術の有無、かいぬしの経済状況など様々な要因が問題行動に影響しているが、とりわけ大きな影響はかいぬしのワークスタイルであった。研究結果
お留守番の時間が週20時間未満から週60時間までのライフスタイルでどの位問題行動があるか調査。週20時間〜40時間のグループでは週20時間未満のグループに比べ問題行動が2倍以上起こっていた。
週40時間〜60時間以上のグループでは破壊行動や吠えが最も多かった。
問題行動の多くは当事者である犬に多くのストレスがかかっている状態なので、できる限りお留守番時間を短くおさえたいところですね。
やはり成犬になっても家族の誰かしらが入れ替わりで家にいたり、シッターさんに依頼したりという計画的な配慮を行えると良いですね。
ちなみに私の住むトロントでは基本日本より勤務時間は短い様ですが、デイケアの他にドッグウォーカーさんという留守中に犬の散歩をしてくれるサービスが一般的に浸透しています。
お留守番時の環境の整え方
落下したら危ない物・誤飲しそうな物は徹底的にしまっておく
室内フリーでもサークルやケージを使う場合でも、脱走する子もいるので誤飲事故に繋がりそうな物は犬から届かない場所に避難させましょう。
部屋数がたくさんあるお宅なら一室を犬用にするのも手です。
しまっておきたい物の例
- 落下したら割れるもの 食器類、花瓶など
- 誤飲しそうなもの 子供のおもちゃや日用品など全般
- 毒物 洗剤や接着剤、観葉植物など
- 危険物 刃物や家電のコードなど
台所や洗面所など特に危ない物がたくさんあるエリアへはゲートを設置したり鍵をかけたりして出入りできない様にするといいです。
家電のコードなどいちいち取り外しが面倒なものは配線BOXに収納してテレビ台などの中に隠したり、配線カバーを使って床や壁と一体化させ目立ちにくくします。
家の中が危ないからと言って車庫などでお留守番させるのはもっと危険です 家庭によっては車の不凍液や農薬など、誤飲したら死に繋がる荷物が置いてある為。
また庭に繋いだりすると悪意を持った人から危害を加えられたり、連れ去り被害に会う可能性もありますので、面倒でも室内の環境を整えましょう。
家具を守る為にも持続性のあるおもちゃを与えたいというかいぬしさんはこちらの記事をどうぞ▼
室内の温度管理
基本的には一年中エアコンで温度管理をします。
ホットカーペットなどはコードを齧って火事になる可能性があるためです。
ホットカーペットや灯油ストーブは人間がいる時に使いましょう。
寒さに弱い犬種の場合、毛布などブランケット類も必要になるかと思いますが、普段から監視下で与えてみて犬が齧らないか観察してから与える判断をした方がいいです。
うちの楓(バーニーズ)は子犬の頃ブランケットを誤飲して速攻病院に行きました。
夏の環境作りについてはこちらの記事で書いてます▼
お留守番中の首輪、つけるか外すか
これはもうその犬によってなのでかいぬしさんの判断ですが、参考までに。
とてもアクティブな犬 外しておく
- サークルやケージから脱走していろんな所にジャンプして乗ったり降りたりする犬の場合、どこかに首輪が引っかかって首吊り状態になる事故も。
- リードフックや窓のハンドルなどに引っかかりやすい。
脱走癖がある・元野犬 つけておく
- かいぬしさんが帰宅時、玄関を開けた瞬間に飛び出てしまう犬には玄関にゲートを設置する&電話番号入りの首輪を。
petsafeというメーカーには、圧がかかったときに外れて首吊り状態を防ぐ首輪があるのですが、日本では手に入りにくいみたいです↓
心配なら見守りカメラを
現在はスマホで留守番中の犬の様子が見られる見守りカメラが多数売られています。
見守りカメラを導入する利点
- スマホから犬の様子を見る事ができる
- 機種によっては声をかけたり、おやつをあげる機能も
- かいぬしさんの心配を軽減
- 空き巣や火事などの発見
見守りカメラもいろんな商品があるのでどれがいいのか迷ってしまいますが、世界で最も売れているのはFurboでしょう。
詳しくは公式サイトで▼
こちらはFurboの様におやつ機能はありませんが安心のパナソニック▼
こちらは安いですが機能的には申し分ない日本製▼
見守りカメラは犬の様子を見る事ができるので、例えば犬が怪我をした様な動きをしていたりなどの緊急事態にすぐ気づいてあげられますね。
そして何より空き巣や火事などの早期発見、すぐに通報できるのがとても大きいと思います。
うちは私が家で仕事をしているのであまりお留守番はありませんが、買い出しで2〜3時間程度家を開ける日があるので防犯上、見守りカメラが欲しいなと思ってます。
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まとめ
- 子犬は月齢ー1時間の短時間から
- お留守番は短ければ短いほど良い
- 誤飲対策をしっかりと
- エアコンで室温の管理
- 見守りカメラで防犯対策
…書き出してみたらけっこうたくさん書く事ありましたね。
なんだか大変そう、と感じた方もいらっしゃるかと思います。
それでも犬の命を守れるのはかいぬしさんだけなので、みなさんなんとかやっていきましょうね!