みなさんは愛犬のお散歩やご飯を毎日同じ時間にしていますか?
犬はルーティーンを好む生き物である事を念頭におく必要があります。
ただ現代社会に生きる犬達にとっては、一生固定のルーティーンが必ずしもよい事ばかりではなかったりします。
今回は犬の生活時間について書きたいと思います。
時間が決まっていると起こるデメリット
その時間通りにいかないとストレスかも?
その気持ち、わかるわかる。犬の体内時計はとっても正確です。
お散歩の時間やご飯の時間がキッチリ決まっていると、もうすぐ5時だからお散歩だ!とか7時だからご飯だ!ワクワクと期待が爆上がり!
期待値が上がるとソワソワして、ウロウロしたり吠えて催促してみたりする子もいますね。
犬は予測可能なルーティーンが好きなので、1日のスケジュールが決まっている場合繰り返すほど正確に記憶すると思います。
ルーティーンが崩れると葛藤がうまれ、吠えたりして顔つきがきつくなる程ストレスを感じる場合もあるかもしれません。
むしろかいぬしさんがストレスを感じるかも
現代社会のかいぬしさんは毎日忙しく、あらかじめ疲れています。
例えば、明日は休みだし朝は遅めに起きてゆっくり愛犬と散歩を楽しみたいな〜…なんて思っていても、いつも決まった時間にお散歩に行っている犬にはそういった事情はわかりません。
仕事が長引いたり、熱が出て寝込んだり、入院して誰かにお世話を頼む事があるかもしれません。
真面目なかいぬしさん程、そいういう時に自分を攻めがちな印象があります。
お散歩の時間なのに遅れちゃってごめんね、急いで帰らなきゃ、具合が悪くて頭が割れそうなのは自己管理が悪いんだ、私のせいで犬が待ってる、吠えてるかも…などなど。
お散歩の時間はきっちり決めなくていい
落ち着いてお散歩やご飯の時間まで過ごせる様に
もしもルーティーンが崩れてすごくストレスを感じてしまう子なら、普段の生活を見直してみましょう。
- 1日の楽しみがお散歩とご飯だけになっていないか?
- お散歩以外に発散する機会は足りているか?
↓↓↓
- お家の中で行う楽しい事を増やす
- 齧る、舐める、破壊する、探して食べるなどのエンリッチメントで犬満たし
- トレーニングゲームで脳トレ・筋トレ
犬にとって生活の満足度が高いかどうかを考えてみましょう。
QOLが高くて慢性的なストレスに悩まされていない犬は自信に満ちていて、その時その時の環境に対する自己対処能力が高いです。
今日はまだお散歩に行ってないけど、そのうちいくだろうから、それまでおもちゃでも齧っていようかな〜?それとも寝て過ごそうかな〜位の温度で過ごせたら、お互いにストレスになりませんね。
普段から犬との接し方で信頼を貯金しておく
例えばかいぬしさんが病気や怪我をした時など、散歩に行けない日もでてきます。
ご家族やお散歩シッターさんに頼むこともできますが、そういう時にもかいぬしさんの普段の接し方が生きてくると思います。
普段からかいぬしさんが犬を威圧しない、優しい接し方をしていく事で、他の人間に対しても安心感や信頼感が違ってきます。
また犬との接し方を一貫しておく・犬が困ったら助ける事で、予測可能で安心安全で信頼できるかいぬしになっておきましょう。
信頼貯金を積み上げていくと、何かあっても犬もこちらを信じて待ってくれる様になります。ありがたいですね。
- 普段から威圧や嫌がる事をしない接し方で信頼貯金を
- 一貫した接し方(Yes・No・後で・を犬が区別できる様に)
- 予測可能・安心安全・助けてくれるかいぬし
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気温や天候でお散歩の時間を変えよう
これは平均気温の上がった現代の地球では避けて通れない問題です。
気温でお散歩時間を変えよう
基本的に暑い時期は早朝や深夜、寒い時期は日中に行きましょう。
外気温は高すぎても低すぎても犬にとってはとても危険なので、
毎日の気温の変化にそって、お散歩の時間も少しずつずらしていくとよいでしょう。
そうすることで熱中症の予防にもなります。
天候でお散歩の時間を変えよう
大雨や吹雪、雷など、犬がそういった天気が苦手なら無理に行かなくても良いのです。
犬が濡れるのを嫌がったりするなら雨のお散歩はやめて、室内遊びやエンリッチメントの提供をして犬満たしを楽しみましょう。
外でしか排泄をしない場合は、サッと出て排泄したらすぐ帰ってくるという新しいルーティーンを設立して、あーお顔が濡れる日はお散歩が短いんだなーと慣らしていきましょう。
短いお散歩だと帰りたくない!って地蔵になる子は、やはり室内での遊びやエンリッチメントの提供、かいぬしさんとの楽しいトレーニングゲームなどを普段から行う事をおすすめします。
そしたらお散歩だけが楽しみじゃない、家の中でも楽しい事はいっぱいある!ってなるので。
もちろん台風や豪雪などで人間の生活がままならない時などはお散歩にいくこと自体が危険になってしまいますので、そういう異常事態では思い切ってお散歩はお休みしましょう。
お散歩の時間と一緒にご飯の時間もずらそう
胃捻転を防ぐために
なんらかの原因で胃が捻転してしまい、ガスが溜まり周りの臓器を圧迫してしまう症状。
発症してしまうと時間との勝負、すぐに処置をしないと死に至る病気。
原因の一部として
- 運動後すぐの食事
- 食後すぐの運動
- 水のガブ飲みやドカ食いで一度に胃にたくさんのものを入れる
- またその状態での運動…etcがあげられています。
この胃捻転を予防するために、お散歩の時間をずらす=ご飯の時間をずらす!
胃捻転は大型犬がなりやすいと言われていますが、実はどの犬種にも起きるもの。
犬を飼育する上で絶対的に気をつけるべき事なので、お散歩の時間とご飯の時間はセットで考えましょう。
基本的にご飯はお散歩の後に
基本はお散歩が先、ご飯は後です。
お散歩の後すぐにご飯をあげるのではなく、時間を空けて犬を休憩させてからにしましょう。
目安としては
- お散歩に行ってきた場合…30分以上
- ランなどで走ったりした場合…1時間以上
くらい空けるとよいかと思います。
ご飯の後は安静に
お腹にご飯が入っている状態で動くのは危険です。
多頭飼育で犬同士が遊んでしまいそうであれば、食後はケージに入って休んでもらいましょう。
胃捻転の多いドーベルマンの飼い主さんなどは、食後1〜2時間はケージで休憩させているそうです。
- 朝ごはんの後に犬と遊びに行く時や、夕飯の後夜間に散歩に行きたい時は、ご飯の量にもよりますが夕飯の時間をはやめ、食後最低でも3〜4時間は空けることをおすすめします。
- ドッグランなど激しい運動をすることがわかっているお出かけ前であれば、ご飯の量を少なくした上で時間を空けるのもありです。
まとめ
最初に犬はルーティーンを好むと書きましたが、そのルーティーンが崩れた時にストレスに晒されます。
- 季節で生活時間にバリエーションを持たせる事によってルーティーン崩れで受けるストレスを軽減し、犬自身も「こういう時期もある」「いろんな日がある」と慣れていく
- 犬の生活QOLを上げて自己対処能力を助ける
- 普段からかいぬしさんが安心安全で助けてくれる存在として確立する事で、時間をずらしても信じてもらえる様に努めると吉
現代は世界的に温暖化が進んでおり、夏のお散歩時間をずらす必要があったり、突然の豪雨や豪雪でお散歩に行けない日もあると思います。
そんな時に犬がストレスで暴れたり絶望したりしなくていい様、普段からいろいろとしてあげたいですね。
それでは、よい犬暮らしを!