爪切りや足裏バリカンが苦手な犬は多いですね。
皆さんの愛犬さんはどうですか?
私はトリマー修行中も、そのあとのボランティア中も、担当する犬さんは8割方がこの足先セットが苦手でした。
泣く子、叫ぶ子、暴れる子、噛む子、反応は様々ですがとにかく犬はほぼ全員爪切りと足裏バリカンがとっても苦手の様子。
そうは言っても、犬の爪は伸びるし、足裏の毛も伸びるし…
今回はおうちでの爪切り&足裏バリカンを穏便に済ませる方法について書いていきます!
仰向けだっこを練習する必要はありません
爪を切る長さの目安はこちらの記事で説明しています▼
爪切り&足裏バリカン 犬が嫌がりにくい方法3選
ここで紹介するのはおやつを使った方法です。
おやつをあげながら、言葉で褒める事も忘れずにやっていきましょう。
1.等間隔で小さく切ったおやつをあげながら
使うおやつはなんでもいいですが、たくさん使うので小さく切れるものが良いです。
爪切り…爪切りを見せておやつ、1本切るごとにおやつ、1本ヤスリをかけるごとにおやつ。
足裏バリカン…バリカンを見せておやつ、少し刈ったらおやつ。
2.コングを舐めている間に
前足でコングを抑えて舐める犬の場合、後ろ足のケアを楽にできます。
ご家族と二人組でやるならば、一人にコングを持っていて貰えるので4足できますね!
コングの中にはコング専用ペーストや無糖ヨーグルトなど、長時間舐められるものを塗り付けましょう。
ちなみにコングはお留守番の強い味方にもなりますので、いくつか持っておくと便利です。
3.リッキーマットを舐めている間に
リッキーマットというグッズを使います。
リッキーマットとは、シリコン製の凹凸マットで、表面の凹凸に犬が舐められるものを塗り付けて床や壁に設置し、犬が舐めている間にシャンプーや爪切りなどをやってしまおうという便利グッズです。
カナダではリハビリの水中歩行などにも使われています。
またケアの時以外にも、犬の持つ正常行動「舐める」を引き出すぺろ活エンリッチメントにも使えます♪
コングと同じく丸洗いできて夏場は凍らす事もできるので、使い勝手が良いですね。
注意点
いずれの方法も、犬が嫌がった時点で終了!
食べている間に不意打ちで行うのはNG。やる前に食べ物と一緒に道具を紹介する様にしましょう。
犬が嫌がったらすぐに中止し、時間をおいてやるか、次の日に持ち越しにしてください。
具体的には…
- 犬が足をひっこめる
- 犬がその場を離れようとする
- ストレスシグナル
など。噛むまで続けてしまわないようにしましょう。
犬が暴れている時や強く足を引っ込めようとしている時に強引にやってしまうと、誤って深爪して出血させてしまったり、バリカンの刃が肉球に当たって怪我させてしまうかもしれません。
一度痛い思いや怖い思いをさせてしまうと、二度と協力してくれなくなってしまいます。
また、嫌なのに無理にやったりすると犬がショックを受けてしまい、かいぬしさんへの信頼が薄れてしまう危険性もあります。
無理をせず今日は前足爪切りだけ、明日は後ろ足バリカンだけ、と日や時間を分けて行いましょう。
スモールステップで無理なく進行していくハズバンダリートレーニングで優勝していきたい場合はこちらの記事をご参考に▼
まとめのようなもの
今回紹介したやり方は3つ。
- 小さく切ったおやつをあげながらやる
- コングを舐めている間にやる
- リッキーマットを舐めている間にやる
- 使うおやつは小さく切って
- コングの中身やリッキーマットには長く舐められるものを
- 嫌がったらそこで終了してヨシ!
- 1日1本ずつでもヨシ!
- すべては褒めながらやりましょう
うちの犬はその日によって4本一気にできたり、前足と後ろ足で別の日にしたりとまちまちです。
ちなみに小さいおやつを食べながらやってます。おやつを貰える事がわかっていて協力してくれるので、とても楽
今回はおうちでの足先ケアを穏便に済ませる方法を3つまとめてみました。
この方法でいける犬も、いけない犬もいると思いますが、おうちで足先ケアをできる様になるとサロンに預けた時犬にかかる負担を減らせます。
預ける時に爪切りとバリカンしなくて良いですって言えたら、節約にもなりますし、サロンの方も浮いた時間分新たな予約を入れたり別の仕事ができるかもしれません。
何より犬の苦痛を和らげる事ができますね。