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この記事は2020年夏にツイッターをざわつかせた無料アプリゲーム「renal summer」の感想記事です。
公開からもうすぐ1年なので、真エンドへのヒントも紹介しようと思います。
ご覧になりたい方はもくじから飛んでください。
- renal summer クリアしました
- アプリゲームrenal summerとは
- 公開タイミングを完全に掴んだ作品
- 昔ながらのドットと音が最高でつらい
- 7日間腎臓として完走しまして
- ジッジは凄い人物なのでは
- イッヌが幸せならオッケーです!
- renal summer真EDを見るヒントは
renal summer クリアしました
この夏(2020年)ツイッターがざわざわしたrenal summer、おおイッヌよジッジよ…!
ドットで育った世代なのでわ〜いドットゲーだ!と深く考えずに挑んでしまいました。
ところにょり巨匠の新作であるにもかかわらず(でも今までの作品も大好きです)
「renal summer」より
もう最初から物悲しいというか複雑というか、感情を揺さぶることになるであろうスタートです。
これからクリアして真EDまで見た感想を書いていきますので、まだクリアしていなくてネタバレが地雷の方はお読みになりませんように。
アプリゲームrenal summerとは
腎不全になってしまった犬の腎臓として、血液を濾過しながら犬とかいぬしのおじいの生活を見守る無料ゲームです。
ゲーム内では現実と同じ時間が流れるので、すぐに毒素が溜まってしまうゲーム後半はちょくちょくアプリを開かないといけません。
これからやる人は終盤が連休と重なる様にスケジュールを組くことをお勧めします。
アプリ内課金では広告を消す事ができます。開発元はところにょりさん。
2020年の夏、日本のツイッター界では多くの人が泣きながらプレイしましたね。
公開タイミングを完全に掴んだ作品
天才や…!!
7日間でEDを迎えるという短期間ゲームは忙しい現代人に合っているのかなと。
日数は短期間であるものの、どんどん犬が弱っていくのでプレイヤー(以下 腎臓)がゲームに費やす時間は多く、短期間で大勢の人に濃い(つらい)体験をさせるって凄いなー…
この超高速でトレンドが入れ替わっては忘れ去られていく消費社会で確実に、イッヌとジッジのことはとってもじゃねえが忘れらんねえ…という爪痕を残しました。
同作品は昨年の秋「Pixel Art Park 6」で展示発表(開発中のもの)されたとのことで、もともと夏休みの期間に投下する予定だったのでしょう。
2020年は帰省自粛しているご家庭も多かったでしょうから、つきっきりで腎臓の役目を果たすにはどんぴしゃだったかもしれませんね。
昔ながらのドットと音が最高でつらい
私はファミコンやたまごっちで育ったので時々ドットゲームがやりたくなります。
初代牧場物語なんか大好きでかなりやりこんだので、ドットで動物を出されると飛びついてしまうんですね。
あとはジッジがコーヒーをいれたり家畜の世話をしたり薪を割ったりという生活音がとても良かったです。
イッヌの動きやチャカチャカいう足の音、へそ天で後ろ足をヘコヘコする動きなどなど最高にイッヌしてて、そのイッヌが弱っていくものだからめちゃくちゃつらい。
序盤では元気に取ってこいをしたり、草にじゃれたりしていたイッヌが徐々に走れなくなって荷台に乗せてもらったり、ご飯も少ししか食べられなくなったりと、老犬を看取った事のある腎臓めは「そうなるよね…」という感じで…
ただ元気な時の走りっぷりやじゃれ方からして老犬ではなく若犬だろうから、まだ若いのに…!という、めっちゃつらい。
ドローンが運んでくる、パンドラの箱開けた感ある不穏なチラシと物悲しい主題歌が我々腎臓に最悪の未来を想像させる鬼才っぷり。
7日間腎臓として完走しまして
我々腎臓は最初に「すこしだけながいきさせることができます」って言われたけど、え、これ、プレイ期間が短くなる(7日間の途中でイッヌを死なせてしまう)ことはあっても7日以上の延命はできないやつでしょ…
私はアプリを開くたびに3回くらいずつ広告を見たので、血圧MAXにはしなかったのですが、なにか違いはあったのでしょうか??
結末は賛否あるかもしれませんが、私にはジッジの覚悟が伝わりました。
最終日にジッジが寝ずに組み立てた冬眠装置にイッヌを入れる時に一瞬、戸惑った様に見えたのは私だけでしょうか。
まだ生きているイッヌを液体の中に沈めるんだもんね…
普段犬が死んだり酷い目にあう映画が見れない人間なので、ここまでのEDだけでは迎えなど来ない的な歌詞と相まって精神ダメージが尋常ではないのですが、
真EDがあって本当に良かったと…!!
ジッジは人間の肉体ではなくなったけど、イッヌにはすぐにわかったから声や匂いはそのままに何なら脳も取り込まれていてジッジそのものなのかな。だったらいいな。
夢の演出も、最初はイッヌの夢だと思わせておいてジッジが眠らないと夢が始まらない事から実はジッジの夢だったというにくい仕掛けになっていましたが、真ED後の夢では人間の肉体でジッジが出てくるので、きっと脳も無事なんだよ。
エトラムルファティマみたいな感じであの中に入ってんだろうね。
ジッジは凄い人物なのでは
それにしてもジッジ、高度な文明の世界でわざわざ”ていねいな暮らし”の酪農家を営んでいるジッジ。
ワンオペ生活と牛と鶏少数の少ない出荷数だろうにもかかわらず、自らを機械化する経済力を持ち、冬眠装置を一人で組み立て説明書をパラパラ読むだけで使いこなし、薪を投げれば超遠投…ただの酪農家じゃあないな?
家には大量の本棚もあったし、実は物凄い発明家か資産家か何かで土地なんかも転がし、凡人とは違う人脈と頭脳から10年後までイッヌを冬眠させられれば助ける事ができる!ワシの肉体は限界かもしれんが機械化もできるから!と確実なものがあったとか?
もしかしたらあの世界では代替え食品技術が進んでおり、元々の酪農産業は縮小し「本物の牛や鶏」から取れる「本物のチーズや牛乳や卵」の価格が高騰してジッジも凄いお金持ちなのかもしれない。
お金もあって肉体の機械化が確実だからお年寄りなのに若イヌと暮らしてたのかも?
イッヌが幸せならオッケーです!
病気で助からない犬を人工透析サービス開始の10年後まで冬眠させるという 、一見人間の狂気に見えなくもない流れでしたが、結果的にジッジが肉体を失っただけで真EDでは十分ハッピーエンドに思えました。
うーんジッジの選んだ結末が果たしてエゴかと考えると、大往生に近い老犬をいつまでも冷凍保存させて近くに置いとくとか、壮絶な痛みの伴う延命をさせるとか、死を受け入れずクローンを作るとかだとエゴかなあと思うんですが。
まだ若い犬でもっとジッジと一緒にいたいだろうし、ジッジは愛犬を老衰で大往生させてあげたい。
冬眠装置と人工透析が十分に信用できるもので、ジッジの様に財力も胆力も確実性もあるのなら、私もやるかもしれんなあ…
とにかくジッジの様になにがなんでも愛犬を長生きさせ最期まで付き添おうという覚悟と、愛犬の為に使える金が湯水のようにあるというのは本当に素晴らしい事です。
愛犬に使える金に制限のない人生は最高の人生である!
あ〜財力〜!よろしくお願いしま〜す!と思わずにはいられない!そんなゲームでした。
プレイして良かったです。
「renal summer」より ※一部ネタバレのためモザイク処理してます
真ED後のイッヌとジッジの日常を見守るのも楽しいです。
ロボジッジ普通にベッドで寝てるし、そこから水飲む(入れる)んだ?とか見所も用意されてます。
renal summer真EDを見るヒントは
多分プレイしていく中でほとんどの方が感づくと思いますが、ヒントは10年後です。
最初のEDを見た後、一度アプリ外で「ある操作」をする必要があります。
各自自己責任でやってみてください。
真EDは私の記憶では当時賛否あったというか、色んな感想が出ていましたが私としては上で書いた通り良い着地だったと思います。
ちなみにイッヌはボーダーコリーかボルゾイかなあと思うのですが、この記事のアイキャッチを作る上でちょうどいい素材がなかったのでノヴァスコシアっぽい子を起用しました。
\ドットのイッヌもいいけど、現実のイッヌはもっとよいからね…!!/
子犬のうちはうんち食べたりめっちゃ噛んできたりするけど、その大変な時期さえ楽しめるととても幸せだと思います!
\カナダ暮らしの記事はこちら/
そんな感じで当ブログでは犬との暮らしの事や、カナダ暮らしの事を書いています。