いつもご観覧いただきありがとうございます。今回はまだまだ子犬しているうちのレオンベルガーの菊ちゃんの甘噛みが、力を使わない犬育てでどの様に変化したか書こうと思います。
前半は甘噛みについて、私が海外のコースで学んだ事を(先生方への配慮により無料で公開できる範囲ですが)シェアしますので長くなります。
手に歯を当てる事だけは、がつんと叱らないといけないんじゃないの?
甘噛みは本気噛みになるって言われたわんよ
結論から言えば叱らなくて大丈夫です
甘噛みと本気噛みは脳の回路が違うので無関係ですが、むしろ叱って恐怖や不安を与えたら本気噛みは出るかもしれないね
甘噛み対策で用意した物

まずは子犬を迎える前にした準備から。
子犬はブリーダーさんのところで兄弟同士噛んだり噛まれたりのお遊びを毎日しています。それが突然、同族のいない環境へ連れて来られたら…人間か家具を噛むしかなくなるんですね。
棚に金網を張る、ベッドルームにゲートを設置
噛まれたら危ない物はベッドルームに避難させてゲートを設置。
本当はキッチンにもゲートが欲しいのですがうちの間取りではできず。
キッチンはコンロなど危ない物も多いエリアなので可能な限りゲート設置がおすすめ。階段や玄関などにも設置するとより安全な環境になります。
あとうちは家族のレコード棚が居間にあるので、噛まれない様に金網を貼りました。
テーブルや椅子はもしボロボロになったら買い替えでいいや、くらい
子犬育て期間は捨ててもいい服を着る
どんなに準備して環境設定をしてもある程度は噛まれるので、服に穴が開くこともあります。なので捨ててもいい服を着る!
- 古いスウェットなど捨ててもいい上下
- 厚手のパーカーなど歯が通りにくい上着
- 分厚い靴下
- 必要なら分厚い手袋
- 壊されにくいスリッパ
以前ネット上でピラニア期に鷹匠が使う手袋を使っていたかいぬしさんを見ました(笑)
私は最初カナダの100均ダララマで買ったゴムスリッパを使っていたのですが、つま先が出ていると狙われるし、結構すぐボロボロになったのでウィナーズでちょっといいスリッパを買ったら大当たりで、今も壊れず足も無事です。
↑こういうつま先まで覆うタイプで、キルティングでしっかり縫ってあり簡単に穴の開かない生地、分厚い底のタイプがおすすめです。
ウィンターサンダルで検索するとこういう形のが出てきます
たくさんのおもちゃを買っておく
噛めるおもちゃを沢山用意しました。
好みもわからないので最初は15〜20個くらい用意して、壊れたり飽きたり必要に応じて新しく買い足します。ここでケチると人間の服がボロボロになったり、出血したりするので身を守る為にも買います。
- ぬいぐるみ→誤飲対策で余計な物(目がボタン、飾りリボンなど)がついていない事を確認。タグは切る。
- KONG→Dr.ダンバーは6個くらい買えと言ってた(笑)
- 知育玩具
- 柔らかめの噛むおもちゃ
- ロープなどの編み込み系
- 転がるボール系
どのおもちゃも良かったですが、特に大活躍したのがIKEAのゴールデンぬいぐるみと、柔らかめのリングのおもちゃ、プラネットドッグのぐにぐにボール、パピーKONGです。
IKEAのゴールデンはおすわりしているタイプではなく、こちらの↑大きい方です
これは菊ちゃんよりやや大きく、しばらくしたら同じくらいの大きさになり本人も気に入って振り回していました。
菊ちゃんはぬいぐるみを引きちぎってワタを出すよりも、振り回す・しゃぶしゃぶする使い方が多いので今でも破けずに活躍しています(生後7ヶ月時点)。
リングのおもちゃ、日本で同じ物が見つからなかったのですが、丈夫だけどぐいぐい歯が入って楽しそうなのでプラーあたりがかなり良さそうです。
リングだと反対側を持てるので手が噛まれにくくておすすめ!
パピーKONGは自分の指にはめて噛み噛みしてもらってる間になでなでしたり、ロープと組み合わせて遊ぶと手が噛まれず安全でした。KONGについてはこちらの記事をどうぞ↓

プラネットドッグのぐにぐにボールは鋭い乳歯が食い込むのが最高らしく、すごく気に入って噛み噛みしていました。今は食べ物を入れる知育玩具として使っています。
楓も使っていてこちらで書いてます↓

子犬には噛む必要がある事を知っておく

なんでそんな尖った歯で、狂ったように噛むのか(笑)
人間の赤ちゃんも発達の段階でなんでも口に入れたりしますよね。犬も口に入れたり噛む事によって様々な成長を得ています。
噛む必要があるから噛むわんよ
- 脳の発達の為に口からの情報入力が必要→犬生をより安全に繁栄させるため
- 好奇心、遊び、調べる必要がある、暇だ〜暇だ〜
- 甘えたい、コミュニケーション→本来は子犬同士で噛む力加減などを学ぶ
- 興奮やフラストレーションの処理をまだうまくできない
- 寝ぐずり
- 歯の生え替わり時期の不快感
- 痛みの緩和→歯が抜けそう・抜けた・成長痛など
- 子犬はお世話や関わりを求める行動として飛びつき、噛みつき、鳴き声などで表現している→et-epimeletic behaviourと呼ばれるもので、母犬は子犬が一定の月齢に達するまでこの行動に対してお世話を提供してニーズを満たす。子犬が成長すると、母犬は他の行動を使う様に教えるが、子犬を傷つけたり関わりを遮断したりはしない
書き出してみるとたくさんの理由がある事がわかりますね。
子犬同士で噛み加減を学ぶ為に乳歯が尖っているという話も聞いた事があります。
やっぱり同種族同士のコミュニケーションに有利な様に体は設計されているわけです。そんな犬たちに人間社会で暮らして貰うのだから、私たちが配慮をするのは当然ですね。
噛むとエンドルフィンなどの脳内物質が出て痛みが楽になるのを最近知りました。
つらい痛みを緩和しようとして何か噛みたいという可能性があるのに、噛ませまいとして噛める物を一切あげなかったり叱ってやめさせたりというのは、人類けっこう結構ひどい事をしていたんだなと思いました。
ちなみに噛む事でセロトニンも出る為、なにか噛める物を探すのは快適になる方法を探しているとも言えます。
またフラストレーションの例では、人間の子供も(大人も?)問題を解いている時や物事がうまくかない時に鉛筆を噛んだりしますね。私は噛んでました。
子犬の甘噛みにはこういった理由があるとわかってきたので、
×力を示して上に立とうとしている、アルファの座を狙っている
×わがままを通そうとして主張しているからこの子はドミナントだ
などは否定されています。
とは言え乳歯は鋭いし、噛まれたら痛いし、襲い掛かってくる子犬の形相が凄くて(笑)、
「この子やばいかも」って焦りや不安が出てくるのもわかります!
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人間がやらない方がいい事、対処の考え方

ピラニア期の子犬はパピーライセンス保持者
パピーライセンスとは
生後4ヶ月くらいまでの子犬は、犬同士でどんな行動をしても許される。
私たちが「子どものする事だから」というのと似てますね。
なので成犬を噛んだとしても、その成犬が犬同士の穏やかなコミュニケーションをよく経験している子で、その子が対応できる環境であれば、本気で子犬を傷つける様な対応はされません。
大抵は成犬からカーミングシグナル・歯を見せて唸ったり吠えたりその場を去ったりといった距離を取るシグナルを出されて加減を学ぶのだと思います。
これらの成犬の行動は子犬を叱っている様に見えるかもしれませんが、単にやめてねと言っています。
パピーライセンスを持っている子犬を成犬は叱らないのに、ニンゲンは叱ったりびびらせたりその他いろいろ侵襲的な対応をするっていうのはおかしな事なんですよね。
やらない方がいい対応
最初が肝心!厳しくしないと!と攻撃的・脅威的な対応をしてしまうのはニンゲンだけで、こういう事↓やっちゃうとニンゲンって急に狂って制御不能になるヤバめな生物の印象を持ってしまう可能性があります。
- マズルコントロール
- ひっくり返して押さえつける、拘束する
- 閉じ込める
- 徹底して無視する
- 手を喉まで突っ込む
- 噛み返す
- 叱る、威圧する、びびらす
- 噛まれるまで放っておく
こういった対応はニンゲンの手が怖くなる可能性があります。閉じ込めればのちのちクレートトレーニングやお留守番に支障が出る可能性があります。
噛み返されればニンゲンの顔が近づいてくるのは危険と判断する様になる可能性があります。
威厳を見せようとして厳しく叱ったりは急にキレるヤツ認定の原因になり、信頼貯金が減るので将来呼び戻しが弱くなったり様々な問題に発展する可能性があります。
子犬はお世話と関わりを求めたいのに、叱られるという攻撃や閉じ込め、無視しか返ってこなかったらそもそも信頼が育めないし、ニーズが満たされないのでもっと激しい行動を引き出す可能性があります。
こういう脅威的な対応はニンゲンと恐怖や不安を関連づけるため、のちのち望まない噛みつきの原因の一つになります。将来他者を噛まないで欲しいからと厳しくすると、逆に危険な結果を招くわけです。
ニンゲンの手が怖くなったり不信感が芽生えると、お手入れや医療ケアなどでお互いに苦労する事にもなってしまいますね
また服や手足を避けようとしてバタバタすると、フラストレーションからもっと激しく狙わなければならなくなり、飛びつき噛みや唸りが出たり、ついに歯が届いた時に全力で噛んでしまい出血する恐れがあります。
子犬はお世話と関わりを求めています。たくさん鳴いて呼んだり噛んで呼び止めようとしなくても、それらが満たされる事が実感できる様に、人間はできる限り自分の時間を提供して甘えさせてあげる必要があります。
私たち人間ができる事
- 噛むニーズを満たす→たくさんの噛めるおもちゃを提供し、噛まれそうな時の生贄としてすぐに取れる場所に複数置いておく
- その他のニーズを満たす→嗅覚を使う遊びやペロ活、社会化活動で自由に匂いを嗅いだりなどのエンリッチメント
- 噛んできそう!襲い掛かってきた!→サッとぬいぐるみやおもちゃを出して誘導し付き合ってあげる
- おもちゃは飽きない様にローテーションしたり、必要に応じて新しいものを投入する
- 子犬が選べる様にいくつか出しておくが、それらをスルーしてニンゲンを噛もうという時に「ほ〜ら!こんなのもあるよ!」と新しいものを出せる様に買っておく
- おもちゃを持ってあげて噛む遊びに付き合ったり、一人で噛み噛みを堪能できる環境を提供して見守る
- 小さいお子さんや他の動物がいる時はゲートやサークルを使って居場所を分けるなど、安全な環境設定を
- 興奮を煽るような接し方をしない
- ソフトな甘噛みにはつきあう
- 遊んでいる途中で強く噛まれた→「いてっ!」など毎回同じ言葉をつけて動きを止める/背を向ける/立ち上がる→数秒止めてまた遊び始めるか、噛まれたところを洗う為に離れる→離れる時間はごく短時間でよい
- お世話を求めるand関わりたいニーズを満たす、噛む前にかまってあげる→こちらを見つめたり鼻でツンしてくるなど、噛む前の柔らかいアピール行動でやり取りできる様になる
私は強く噛まれた時の動きを止める/背を向ける/立ち上がるは臨機応変にその時の状況で使い分けました。
例えば寝転んで甘噛みしている時は動きを止めるだけで大丈夫だったり、遊んでいる時は動きを止めても手に届く可能性があるから立ち上がって届かない様にしよう、など状況が違うからです。
両手が塞がっている時などは背を向ける事しかできないので、そうしました。
噛み具合に対しての一貫性と毎回同じ「いてっ」の合図があると犬にとってわかりやすいと思います。
強く噛んだ時だけ、違う反応(遊びが止まる・届かなくなる・背を向けられる・かいぬしが手を洗いに行く)が返ってくるんだなと気づいてもらいたいし、甘えられる環境を提供したいので柔らかくハミハミしているのには付き合います。
また噛まれることによって新たな環境設定ができるので、「どうしよう、こんなに噛むなんてこの子の未来が心配だ」とドラマティックに捉えるのではなく「こういう環境だと噛まれた」という情報として捉える様にします。
- 基本的に子犬はお世話と関わりを求めて甘えたいので、お世話を提供し可能な限り甘えさせてあげる
- ニーズを満たす
- 強く噛むのだけやめてね、っていうお願いに気づいてもらえる様に一貫性を持つ
超大型犬の甘噛み、楓の場合と菊の場合

その子によって甘噛みの激しさはそれぞれです。ここからは我が家の犬たちの記録です。
先代ゴールデンを実家で育てた頃は時代によって外飼いでした。子犬期を玄関で過ごし木の柵を齧っていたので、ヒトへの甘噛みをあまり経験しませんでした。
甘噛みによる噛み具合の学びを経験しなかったからって、噛み具合がわからない成犬になる訳ではないし、いつでもどこでも誰彼噛む犬になる訳でもないんですよね。先代ゴールデンは大変穏やかでした。
子供だった当時、ブラッシングの途中で一度だけ強い甘噛みを叱ったのを後悔しています。あの子の手への甘噛みはそれだけでした。もっと付き合ってあげれば良かった。
かえちゃんは服は噛まなかったよ〜にんげんの手をよこせ!
菊ちゃんはぜんぶ噛むよ!げへへ!
バーニーズ楓の甘噛み
とにかく手を噛む、おもちゃを持っている手を噛む悪役レスラー
壁、テーブル、椅子を齧った
服には興味なし、ロープの方が好き
歯が生え変わる時期前には手を強く噛む事を卒業
寝ぐずりは走り回る系だったので甘噛みなし
かえちゃんを育てていた頃、室内にいる子犬の甘噛みってこんな激しいんだ〜これは大変だなと思いました。
当時日本で主流だった「タイミングよく叱りましょう」を数日間やりましたが、良い結果にならなかったし、楓も私も疲弊したし後悔しています。
楓と通った教室がカレン・プライアーの認定だったり、良い動物行動学本との出会いから今の道に転向しました。
かえちゃんは生後3〜4ヶ月頃になると甘噛みよりもおもちゃで遊ぶ!が強くなり、手を噛まなくなりました(家族は噛まれてたけど)。
実はそんなに大変じゃなかったっていう…菊ちゃんに比べれば(笑)
レオンベルガー菊の甘噛み
手も足も耳も服も髪の毛も全部噛む、悪役レスラーの中でも一番目立つ花形
木製の棚の足と壁を少し齧った
成長痛など体調が悪いと癇癪の様にギャオー!と言いながら襲ってくる
寝ぐずりはぬいぐるみをしゃぶしゃぶする・非常に激しい甘噛みのパターンがある
歯の生え変わり時期はとても激しい
犬育てで初めて服に穴が開きました(笑)
菊ちゃんの甘噛みはイヤイヤ期みたいにジタバタ!それもイヤ!あれもイヤ!えーんえーんガブガブ!!って感じでしたね。
嗅覚を使うゲームやお外での気晴らし、噛み噛みできる紙袋や段ボール破壊など、毎日やっててもこれです(笑)というのも、実は体調に原因があったんですね。基本的にはとっても穏やかで落ち着いてる子なんですよ。
だって菊ちゃんは体調が悪かったんだもん
菊ちゃんの実家は牧場なので、広大な敷地にネズミや野生動物もいたのでしょう、うちに来て数日してから寄生虫が出たんです。よくある話です。
それで定期的に駆虫薬を飲む必要があったのですが、虫が死んで排出される過程や副作用で気持ち悪いのか非常に機嫌が悪く、それはもうお暴れになられました。
駆虫完了前ちょっと正気じゃない様な、まさに「癇癪」という暴れ方をしたり、正気を失って土を食べる様子が見られたので寄生の影響だと思います。
あとは成長痛なのか自分で脚をハミハミしたあとギャオ!と襲って来たり、歯の生え変わり時期まではもの凄い暴れっぷりでした。
一度弱まって嵐の様になってから落ち着きへ
時系列だとこんな感じです↓
最初は強く噛む行動が減っていった
生後2ヶ月でうちに来てわりとすぐに、強く噛んだ時の「いてっ!」とその後の停止を理解していた様子。柔らかくハミハミしながら甘える行動が増えていきました。
あとこの頃は乳歯も小さいので、うまく隙間に指を入れれば更に痛くない甘噛みが楽しめます。
手を口で柔らかく咥えて「こっちに来て」と誘導するのもとても上手。
これがすごく可愛いんですよ〜
まあ腰は辛いですが、今でも時々やっていて、誘導されるの嬉しいのでやめさせなくて良かったです
体調が原因で激しい甘噛みがでてくる
少し慣れた頃から寝ぐずりが激しくなり、虫騒動もあって穏やかな時と癇癪の時の差が激しくなりました。
特に駆虫薬を飲んだ後数時間や成長痛があるらしい時は正気を失っていて、何をしていても襲われるので、生贄ぬいぐるみにかなり助けられました。幸いにもミミズ腫れはあっても出血沙汰にはなりませんでした。
虫も退治できて子犬のソーシャルクラスへ行ったりと、社会化活動をしているうちに甘噛みの激しさがやや治まっていきました。
歯の生え変わり期間に再び激しい甘噛みに
この時は噛み方は激しいものの、ほとんど正気を保っていました。
歯が抜ける直前に正気を失ったかの様になるので、「あ、歯が抜けるな」とわかりました。
この時期、棚と壁を齧れる事を発見しました。棚は木製なのでいいですが壁は体に悪そうなので代わりに涎でふやけてメタメタに破壊できるコーヒーの木のおもちゃを投入しました。
パピーライセンスが切れるあたりから、より「いてっ!」の合図でやめられる様になった気がする
穏やかな成犬と遊ばせてもらった様子からして、菊ちゃんのパピーライセンス失効は生後5ヶ月頃な感じでした。小型犬・大型犬の違いや個体差がありそうで興味深いです。
また家族が帰ってきたらぬいぐるみを生贄にするのではなく、帽子を貰ってしゃぶしゃぶする様になりました。かわいい!
生後7ヶ月の今も甘えたい時にハミハミしているよ
今は正気を失う事もなく、時々強く噛んでも私が「いてっ!」というと「ああそうだった、ぺっ」みたいな感じです。
甘える時は手をハミハミしたい。楓も成犬になっても甘えたい時に手を口に入れてました。
柔らかい甘噛みなんてずっとしてくれてええんやで。
家族が私と同じ様にできなくても
ちなみに家族は動作が大きい・出かける事が多い・遊びで子犬を興奮させやすい上、私のアドバイスを聞かずに噛まれる事が多いニンゲンです。
だけど楓は子犬期に「私のことは噛まない・いてっと言われたらやめる」「家族のことは噛む・制止など知らん」をやっていても、家族への強い甘噛みは成長と共になくなり「手に負えない噛み犬」にはなりませんでした。
楓は精神的な回復力の高い堂々たる犬に成長してくれましたし、生涯において誰かを噛んだ事もありません。菊も今すでにとても穏やかで自信がある様子です。
また二頭とも動作やTVの音が大きい家族に「落ち着いてよ!」と訴えるのがよくある事です。口が出るまで訴えを無視すれば、犬は口を使うしかなくなりますからね。
個人の行動も噛まれやすい環境の一つという事を、犬は教えてくれているわけです。最近は家族も私から何度も「さっさと聞いてあげて」と言われて聞く様になり、噛まれるまで放っておく事がなくなりました。
そんな感じで今回は子犬の甘噛みについて書いてみました。
それでは、よい犬暮らしを!
ぬいぐるみは襲い掛かってきた時にさっと出す生贄としてとても使いやすいです。
家族の帰宅時に興奮して噛む対策として、玄関の棚の上に置いておき、帰ってきたらさっさとしゃがんでぬいぐるみを噛んでもらいました。
さっさとしゃがんであげると、犬は匂いをすぐに嗅ぐ事ができるので吠えや飛びつきが出る可能性が低くなります。