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楓は2023年10月下旬に腫瘍切除手術を受けました。
腫瘍切除手術について
2023年7月下旬に楓のお尻にしこりを発見し、検査の結果骨肉腫と診断されました。
8月上旬にX-rayを受け肺に転移はありませんでした。日本であればその後早めに切除手術となると思いますが、カナダの医療システムは激遅。
主治医にレターを書いてもらって専門医を探して面談をして初回診察をして、キャンセル待ちをしてドクターや手術スタッフの休暇待ちをして、10月にやっと切除手術を受ける事ができました。とにかく待った。それでもキャンセルが出たから少し早くてラッキーだったのです…
楓の骨肉腫は後ろ足から独立しており、筋肉と皮の間にあるため断脚ではなく腫瘍のみ切除というレアケースでした。
手術当日は朝ごはん抜きでお預けして昼間に手術、一泊して翌日夜にお迎えでした。
私は先代の時に寝たきりの大型犬の介護を経験していますが、動ける犬の術後看病は初めてで色々勉強させてもらったのでここに残そうと思います。
買っておいて良かったものたち
まずは買っておいて良かったものたち。
術後でも食べられそうな缶・エアドライ・フリーズドライフード
お薬対策の味変用缶フード
赤ちゃんのおしりふき
こんな使い方をしました↓
缶・エアドライ・フリーズドライフード
楓はお腹の手術ではないですが、術後食欲が落ちたり食べられなくなったりするかもしれないと思い、食いつきが良く従来のドライフードよりも消化が良いとされている缶・エアドライ・フリーズドライフードをいくつか買っておきました。
どれも以前食べた事があって楓の大好物です。
術後に一気にフードを変えるのも負担になると思い、手術前数日間かけて混ぜて与え、ドライフードを少なくしておきました。
幸いにも食欲は落ちませんでした。なんでもくう!
が、ドクターから麻酔や薬の影響で下痢をし、胃の中が荒れているので消化の良いものを食べさせてと言われました。
缶をベースにして徐々にエアドライ・フリーズドライを混ぜたり、トリーツとしても使いました。いつものドライフードしか用意していなかったら、もしかしたら胃の中の治りが遅かったかもしれません。
まずは整腸剤を飲んで胃の調子と下痢を治さないと、傷口のお薬を飲めないという順番だったので少しでも消化の良いものを与えられて良かったと思います。
こんなフードを買っておいたよ
- RAWZ缶フード
- エアドライのZEAL
- フリーズドライのStella & chewy’s
RAWZ缶フードは私たちのお気に入りです。3代にわたる家族経営で準備金と税金以外の100%が支援団体に寄付されるという、なんだかすごいメーカー。
寄付先は介助犬支援や脳損傷センターなど様々です
ZEALは日本で売っているイトウアンドカンパニーのものではなく、カナダメーカーのものです。
Stella & chewy’sはアメリカ産で、検索すると日本にも輸入品で入って来ている様ですが、すごい高かった…
日本でフリーズドライフードを買うならZIWIかK9ナチュラルかなあ、それでも高いけど。
味変用缶フード
動物病院で出されるお薬はご飯に混ぜて投与するものが多いですが、もし出されるお薬が凄く苦かったら、食べない可能性もあるので匂いの強い味変用缶フードも買っておきました。
夜ご飯に混ぜる薬とは別に、8時間ごとに食べ物に混ぜて投与する痛み止めと抗不安薬が出されました。これがどうも苦かったみたい。
最初の数回は「やった〜缶フードだ〜」と喜んで薬ごと食べていたのですが、徐々にあれ?苦いかも?と気づきはじめ…やばい、食べなくなりそう…
そんな時の強い味方を買っておいたぞ!
ジャジャーン!トライプ缶〜くさいやつ〜(ドラえもんの体で)
毎度思うけどくせえ〜!!
この匂いが最高なんだよ
くさ〜いトライプ缶のおかげで、薬ごとバクバク食べてくれました。よかった、買っておいて…
とにかく臭いのでフードに混ぜるお薬や、フードへのモチベーションが低い子におすすめですが、とにかく臭いので!(大事な事なので2回)
耳毛や胸毛が立派な子はスヌードとか前掛けとか使った方がいいですよ。
同じペットカインドのトライペットでも、確かダックサーモンや鹿はあまり臭くなかったと思うので気をつけてください(?)
あかちゃんのおしりふき
これはドクターから買っておく様に言われていました。
30分〜1時間毎にスプーン1杯分くらいの軟便がぷりっと出るので、それが傷口に垂れない様に拭き取ってくださいと。
最初の2〜3日は寝ずに便の番人をして、拭き取るのもバリカン負けしたお尻が赤くなって痛がるので、そっと当てておしりふきに便を移して離すみたいな事をしてました。
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家にあって良かったものたち
次に家にあって良かったものです。
大判トイレシート何箱か
消毒用ワイプ
お散歩用お水ボトルの受け皿・シリンジ
こんな感じで使いました↓
大判トイレシートと消毒用ワイプ
先に書いた通り、下痢が治るまではしょっちゅう軟便がちょろちょろ出ていたので、パピーの頃の様に部屋中にトイレシートを敷き詰めました。
- 寝ている時に
- おならと共に
- 起きている時も
そこらじゅうに落ちるわけです。
特に起きている時に出るとウワー!出たー!と動くのでなので敷き詰めトイレシートで受け止めつつ、楓がごそごそ動いて開けた隙間に落ちたものは消毒用ワイプで拭いてました。
トイレシートは看病でなくてもとにかく大判がおすすめ。
特にうちは大きい犬なのでおしっこ一回で小さいシートだと溢れるし、外したりして失敗させたくないので普段からワイドを使ってます。
お散歩用お水ボトルの受け皿とシリンジ
退院からすぐはほとんど横になっていて、飲食する時は上半身を起こしてくれていました。
食欲が凄いのでご飯はスプーンで上手に食べてくれたのですが、エリザベスカラーをしているのもあってお水がどうにも飲みにくそうでした。スプーンだと顎下がべちょべちょになるし。
お水ボウルだと飲みにくいので、お散歩用お水ボトルの受け皿であげてみたら飲めた!
または受け皿で飲みたくないけどシリンジで飲ませてちょーだいという時もあり
お散歩用お水ボトルの受け皿は角度をつけてもお水ボウルより溢れにくいし、楓の方でも飲みやすいのか?無事にお水を飲む事ができました。
こういうやつです↓日本は小型犬が多いのでS〜Mサイズが多いんですね。カナダで売ってるのは大抵もっと大きいです。
あといつかシリンジでお水やお薬を飲む必要があるかもしれない、と思って軽く練習していたのが良かったです。
あっシリンジだ!それ知ってるよ!ぺろぺろ〜
買っておけば良かったもの
楓はちょうどお座りすると地面に触れる場所を切ったので、菌やゴミなどが入るのを防ぐ為にしばらく外でお座りさせてあげられませんでした。
元々おうちで排泄できるのですが、下痢が治ってからは少し歩かないとうんちが出せない様子だったので少しだけ外に連れ出す必要がありました。
お腹の下にバスタオルを通してお尻を地面につかない様に支えて外に出ましたが、楓は老犬介護ではなく若くて動けるので力も強いしバスタオルは持ちにくく、ちゃんと取っ手のついた専用のサポートハーネスを買っておけば良かったなあと思いました。
こういうやつ!↓
こういう補助具があればもっと良かったかも
そんなかんじで
今回は術後の看病について書いてみました。
楓は元気に回復しておりますので、ご心配なく!
11月上旬現在、専門医からは、抗がん剤治療をする様な深刻な状況ではない(QOLが著しく下がる場合がある為抗がん剤を推奨しない事は前提で)ため、今後は定期検診を受けながらQOLを維持する様にとのこと。
今は徐々にお散歩の距離を伸ばして、安静期間に減った筋肉を取り戻したいところです。
それでは、よい犬暮らしを!