いつもご観覧いただきありがとうございます。今回は車の乗り降りに使えるスロープの練習について書こうと思います。
犬用の折りたたみ式スロープを購入

実はずっと車の乗り降り用に欲しかった折りたたみ式スロープ。
かえちゃんの時は乗る時は自力ジャンプで、降りる時は抱っこしてました(35kg)。なので買う事にならず。
菊ちゃんは体長が伸びて腕がお尻まで回らなくて抱っこできなくなって来ました。
成犬時の体重を考えて抱っこは限界、ジャンプで降りるのは体の負担が心配なので、ついにスロープを買う事に。
体が大きくて胸の前とお尻を支える「大型犬の抱き方」ができないねぇ…
うちで買ったのはこれです↓
- 折りたためて家で場所をとらない
- 車内に積めて邪魔にならない
- 75kgの犬まで使える
- 滑りにくく犬の足に優しい表面
- 指を挟む可能性があるので子どもの手が届かないところに
- そこそこ重たいので取り扱い注意
海外で探す場合はpet rampで検索。
いきなり使って足を踏み外したりしたら危ないし、それによって怖くて使えなくなるかもしれないので、慎重に練習しました。
ハズバンダリートレーニング/Cooporative Care Trainingで練習

日本でもやや広まってきたハズバンダリートレーニング(海外ではCooporative Care Training で検索してね)。
グルーミングや治療などの印象が強いですが、けっこうどんな事にも応用できます。
私はなんでもかんでもハズバンダリな取り組みにするのが好きです。
スモールステップで行うので一見遠回りに見えるかもしれませんが、拘束して無理やり慣らしたり強制的に行わない=安全を感じられる中でポジティブな関連づけをしながら学ぶ事ができるため実際は一番の近道となります。
ハズバンダリー/Cooporative Care Training のお約束
- 犬の利益になる事をトレーニングする
- 参加する/続ける/ちょっと待って/やめる などの決定権は犬にある
- 犬からのYes/Noを見れる様にボディランゲージを学んでおく
- 目的によってはチンレストなどを、犬からのYesの合図として追加する事もできる
- 犬がそれを行える様な環境設定・元々持っている行動のレパートリーから繋げられるか・体調や気分・行動に見合った強化子に気を付ける
- 犬が成功しやすい様に、スモールステップの段階をできる限り細分化する …など
うまくいかなかった時は環境設定やプランのミス・細分化が足りないなどの分析を行うため、「犬が頑固だから・怖がりだから」などのレッテルを貼る事がありません。
つまり人間側もすごくスキルアップできると思います。
ボディランゲージが学べる本についてはこちらもどうぞ▼
今回はこんな感じで進めました↓
スロープをただ部屋に置いておく
初日は「こういう物が新しく家に来たんだな」と知ってもらうために、畳んだまま、ただ置いておきます。犬は自分で匂いを嗅いで調べてくれます。
平気そうなら時々フードやトリーツを畳んだままのスロープの上に数粒乗せ、食べてもらいます。
宝探しなどにスロープを組み込む
宝探しの室内アクティビティの時に、畳んだままのスロープの上にもフードを乗せて食べてもらいます。
簡単なパズルやリックマットを乗せて食べたり舐めたりしてもらいます。前脚を使いたくなる難しいパズルだと落としてしまい危ないので、鼻で解ける簡単なパズルで行いました。
ヒント:リックマットはこちらの記事でも書いてます↓
伸ばした状態のスロープの上に乗ったり、歩いて乗り越えたりを余裕でできる様になったら次の段階へ。
伸ばしたスロープの上を歩く練習
ここからは、トレーニング遊びに入っていくので1日1回5分程度行います。使うフードやおやつは10粒くらい。
伸ばしたスロープの上を歩いてもらいたいのですが、ただ置いてある状態だと前脚はスロープの上を歩いて後脚は床の上を歩いたり、踏み外したりするので環境設定が必要です。
1)スロープを廊下など家の狭い場所の置いて、その上に食べ物を置いて自由に食べてもらいます。
2)後脚もスロープを覚えてもらう為に、スロープの横に箱などを置いて踏み外せない様に狭くして行う。
3)狭くても食べ物を食べながら向こう側まで行ける様になったら、ハンドタッチやカムを使ってスロープの上を歩いてマーク&リワード。
マーク:してほしい行動を犬にわかりやすく知らせる為に、クリッカーを慣らしたり「Yes!」や「そう!」などの声をかけます。リワード:マークした後にフードやおやつなどその子が欲しがる物をあげます。その子が欲しい物ならアフェクション、おもちゃ、遊びなど何でも。それが強化子として機能しているならば、その行動は強化されます。
傾斜をつけて歩く練習
コットにかけてゆるい傾斜をつけ、登り降りの練習をしてもらいます。
ここまでくるともう「この上を歩くんだね!」と理解しているらしく、準備するとさっさと登る事ができましたのですかさずマーク&リワード。
自主的な昇り降りのマーク&リワードを2〜3日続け、その後は登って欲しい時、降りて欲しい時に指差しで合図をつけてマーク&リワード。
たくさんやってから車へ
本番は外なので、いろんな刺激が追加されます。排泄や匂い嗅ぎなど必要な事を済ませてからだと落ち着いて乗り込む事ができます。
コットの傾斜よりも断然急なので、労うためにちょっと良いおやつを用意したところ、すぐに乗り降りできる様になりました。
こういったトレーニングをする前の大切な準備として、車に乗るのは病院に行く時だけでなく、公園やカフェなど楽しいところへも沢山行って車は良い物だ!という印象を育てておくのも大事だと思います。
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車乗り降りに抱っこできないサイズの全犬におすすめ

※このサイズの犬のクレートが車に積めないため、車用ハーネスを装着しています。
ちなみにスロープの練習を始めたのは1歳すぎてからです。低い傾斜を子犬の頃から設置して慣れていく方がいいと思います。
うちはスロープを買った時にはすでにテンションが上がりやすい思春期に突入しており、依然として四肢の使い方がバラバラな為、足を踏み外したり転げ落ちたりを防ぐためにある程度の落ち着きが出てからにしました。
社会化活動でいろんな地面に触れていたので、スロープの上を歩く事に良い結果を生んだと思います。
車の様に高さのある場所からの飛び降りと着地は非常に強い負荷が体にかかります。
肩、首、胸、前脚首が負荷を受けるのは想像しやすいですが、頭部〜顎の筋肉〜首の下側(とても脆弱です。リードショックや締まる・刺さる首輪の利用は避けましょう)も強い負荷を受け、これは進行性の神経学的問題につながる可能性があります。
参考書:Julia Robertson How to build a puppy
子犬、シニア、体重が重いタイプや足が短いなど特殊な体型の犬、また普段特にスポーツをしていない犬などは注意が必要だと思います。
乗り降りの際に抱っこができない大きさや、抱っこがあまり好きでない場合もスロープを使うのがおすすめです。
そんな感じで、今回は犬用スロープとそのトレーニングについて書いてみました。
それでは、よい犬暮らしを!



