いつもご観覧いただきありがとうございます。最近うちにレオンベルガーの菊ちゃんが来ました。
今回は楓の妹で後継者となる菊を探して決まるまでの記録を書きます。
楓のブリーダーさん、バーニーズ引退
こちらの記事↓でも書きましたが、繁殖屋やパピーミルと違って正規ブリーダーさんには契約前に信用してもらう必要があります。
しかし我が家と信頼関係ができている楓のブリーダーさんはすでにバーニーズのブリーディングを引退してしまっていて、今は提携ブリーダーさんと共にダックスのブリーディングをがんばっておられます。
ダックスは子供の頃憧れの犬種の一つでしたが、自分の体力が許すうちは大きい犬と暮らしたくて…
カナダで保護犬探し
せっかくゴールデン、バーニーズと大きい子の経験があるので、なかなか家が決まらないと言われている大型の保護犬を探してみようと思いました。だけどうまくいかず。
条件に当てはまらずアダプトできない
いくつかの保護団体を見て、気に入った子が何頭か居たので申し込みしたのですが条件に合わず諦めました。
その条件が、一軒家で庭があること。
うちは10階建て以上の建物で庭はありません。お留守番の頻度や時間が短く1日2~3回の自由な排泄散歩に連れ出す事が可能なのですが、そういう事ではないと。
保護された子には大抵様々な(知られていない可能性がある)履歴があって、トラブル防止のためドッグパークでの自由運動NGなので、特に大きい子の場合自宅のフェンスで完全に囲まれた庭での自由運動が必要、という考えみたいです。
確かに保護前のトラブルはすべてわかりませんから、なんらかのきっかけでトラウマが蘇ったりして外でのお散歩が難しくなった時に庭があった方が良いわけですよね…集合住宅につきものの頻繁な火災報知器の音やエレベーター移動がNGの子もいました。
こっちのコンドなど集合住宅は毎日どこかしらの家で火災報知器がなるんですよね
スペインからのアダプトも断念
実は元々サイトハウンドも好きで、グレイハウンドレスキューなんかも調べていました。ただ私はサイトハウンドの経験がないし、リスが多すぎるこの地域で大型サイトハウンドは無理かもなあとも思っていました。
調べていくとスペインのサイトハウンドであるガルゴレスキュー周りからマスティンのレスキュー団体を見つけました。
なんということでしょう!このマスティンのサイズ感・キャラクター・番犬としての相棒感が私には丁度良かったのです。
スペインの地犬的なマスティフ混じりの雑種
中〜超大型でたいてい狼爪があり、首元がたふたふしている子が多い
スペインでは地域に根付いたこの雑種のことをマスティンと呼んだり、スパニッシュマスティフや他のマスティフ種など純血種をひっくるめてマスティンと呼んでいるっぽい
猟犬として虐待されたり捨てられたりしているガルゴ・エスパニョールやポデンコと並んで不遇な扱いを受けている
是非マスティンをアダプトしたいと思い、トロントと繋がっている保護団体に連絡したのですが時すでにかなり遅し。
もうカナダには担当者がおらず、2019年に最後のマスティンが来て以降、トロントにはアダプトを出していないとの事でした。スペインから国を超えるアダプトはイギリスや北欧行きが盛んの様です。
ガルゴをトロントに運んでくれる団体はいるのですが、マスティンを運んでくれる団体はいまのところない様です。今はマスティンの団体に募金するくらいしかできません。
人生で一度くらいは、マスティンと暮らしてみたいな…でも、ガルゴもポデンコも好きなんですよね
宝くじが当たったら実現できますね!
マスティンがどんな犬かはこちらのFacebookやこちらの保護団体のwebサイトで見ることができます。とてもかわいいです。
カナダでブリーダーさん探し
CKCや犬種クラブに入っているブリーダーさんを探す
カナダではケネルクラブや犬種クラブに入っているブリーダーさんはほぼ正規ブリーダーなので安心して契約できます。行動規範に反すると除名されるので、日本の様にケネルクラブにパピーミルやシノギなどが混在している訳ではない様です。
うちはケネルクラブや犬種クラブのwebサイトの中から、割と近くのブリーダーさんに決めました。
隠れサイト好きなのでシルケンウィンドハウンドと迷いましたが、近くのシルケンブリーダーさんが「ショーチャレンジやコーシングに参加できる家庭に」とのことで、うちは英語が話せる家族が土日休みじゃないので私の英語力では無理っぽいのと、今の自分の年齢ってバーニーズより大きい子を育てる限界かも?もあってレオンベルガーに決めました。
カナダのブリーダーさんて凄いと思った
さてブリーダーさんとの書面でのアンケートの話です。契約前にブリーダーさんから選別される必要があるので、長いアンケートに答えます。
その中に日本でいうしつけの項目があり、これが新規契約者をかなり選別できる内容になっていました。
- 当犬舎の犬はR+、force freeでトレーニングをしてください。自分でトレーニングする知識を持っているか、該当するプロに学ぶことはできますか?
- 犬を学ぶためにあなたが読んだ本や、受けたクラスなどを教えてください
- トイレトレーニングはどの様に行いますか?
- 犬を飼ったことがある・先住犬がいる場合は、その犬の生活態度はどうでしたか?
さすがTODD博士のWagがベストセラーになる国ですね…!
特に読んだ本を聞くのはその人の犬への考え方や、どの程度の知識があるかがわかるので賢いやり方だなと思いました。
トイレトレーニングプランや、前の犬の生活態度を聞くのも色々見えてくるのでうまい質問ですね。
もし私がバランスドトレーニングや、タフなラブ方面にいたら菊ちゃんを譲ってもらえなかったかもしれませんね
かいぬしがR+方面で勉強したのは楓のおかげだからね!
そうだね、かえちゃん先生ありがとう!
ブリーダーさんと契約後に
不思議な話なんですが、あれだけ毎日ネットをひっくり返して探して庭がないから条件があわずだった大型犬のアダプト。
もうすぐ我が家にパピーが来ようかという先日、近所で大きなマラミュートmixに会いました。聞けばUSからのアダプトで、すぐそこのコンドに住んでいるとの事。
大型犬で庭がなくてもOKの子、いたんだ〜
(いろんな保護団体があるので、たまたま私たちが当たった団体がそうだったのかもしれませんね。)
これはもうご縁なのだなと思いました。
菊ちゃんに呼ばれたのか、楓がこっちだよこっち!と言ったのかわかんないけど、これからの犬暮らしを楽しもうと思います!
それでは、よい犬暮らしを!
残念ながらトロントで一軒家に住める人は、家が安い時代に買った実家や先祖からの家、お金持ちがほとんど。億を超えるので近年は家もなかなか売れないそう。
大きい子がずっと保護団体に残っているのはそういう理由もあるんですね…